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決算で在庫を集計するときの注意点

Vol.0071

連休、最終日。

 

友人の近況をフェイスブックでみると

みんな暦は休みといえど

県外に研修にでかけたり

会社にこもってお仕事したり

がんばっているな~と

刺激されました。

 

私は、昨日に引き続き、HPの更新作業です。

 

さて、今日は、在庫について。

 

 

決算で必ずすることのひとつに

在庫の集計があります。

 

決算上、在庫の集計をおこたると

のちのち後悔することになります。

 

なぜって

在庫にも税金がかかるからです。

 

だから、決算期末に在庫を計上しなかったり

もしくは、実際より少なく在庫を計上すると

税金の納付が少ないということで

再度、申告をやり直して

税金を納めなおすことになります。

 

そもそも、在庫にどうして税金がかかるのかというと

売上と仕入れの計上ルールによるからです。

 

どういうことかいうと

税金を計算するときは

売上は、一般的には引渡した時点で計上します。

 

そして、仕入として計上するのは

売上の逆で、引き渡された時点で計上します。

 

ただし、期末に、仕入れたモノが売れ残っていた場合には

仕入という経費として計上できません。

 

仕入として経費に計上できるのは

売上げていることが必要な条件です。

 

だから、決算期末に仕入れても

期末までに売上げていないものは

在庫として計上することになります。

 

在庫として計上するということは

仕入からマイナスすることになるので

それだけ経費が減って

利益が増えるわけだから

在庫にも税金がかかるというわけです。

 

よくある勘違いですが

今期は利益は出ているから

仕入を先行して多めに発注しておこうとされる方がおられますが

発注したところで、期末までに売れなければ、在庫となるので

なんの決算対策にもなりません。

 

粉飾決算をするときや、脱税をするときに

在庫の調整がよく使われます。

 

でも、絶対しないでください!

 

今期だけだからと安易にしてしまうと

つじつまを合わせるために

継続して在庫調整をすることになってしまいます。

 

そうなるとずっと法を犯しつづけるだけではなく

会社の本当の姿がわからなくなってしまいます。

 

在庫の集計については

他に注意点がありますので

それはまた別の機会に。

 

(注)5月頃からアメーバブログで更新していました。

  Vol.0001~Vol.0070までの記事は、こちらから↓

 https://ameblo.jp/kanazawa-hanamizuki/entrylist.html

 

税理士法人みらいサクシード

代表税理士 小林花代

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